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師走

北口 本宮

 

 師走の凛とした空気が境内を包み込む 冨士浅間神社。

ご神木の幹に新たに注連縄を巻き付ける方々の所作は丁寧で黙々とこなされていた。

 藁の一本一本を締め直すたびに 穢れを祓い 新しい年を迎えるための "結界" が張られていく。

 

 石灯籠, 砂利を踏む音, 冬木立をすり抜ける冷たい風。

そのすべてが 慌ただしい歳末の中にあっても 日本人が大切にしてきた時間の流れと祈りの作法を静かに語りかけている。

 

 賑わう年越しの前に ただ粛々と行われる神事こそが 新年を清らかな心で迎えるための 美しい風景なのかもしれない。

木花開耶姫命